お嬢様はじめました。

急に厳しい顔つきになった。



「スキャンダルだけはくれぐれもお気をつけ下さい」

「は、はい! いやっ! だから友達ですってば!!」

「今後はどうなるか分からないでしょう? まぁ女性関係のスキャンダルでレイがどうこうなるとは考え難いですが、念の為気を付けて下さい」

「はぁ……」



おもわず気の無い返事をしてしまった。


松本さんに苦笑いされてしまう。



「それに恋愛できる期間は決まっていますしね。 ですから私はレイの恋愛には、できるだけ口出しをしたくないと思っています」



え?


今のどういう意味?



「それって__」

「すみません、用事が残ってますので私はいったん失礼させて頂きます。 ごゆっくり見学されて下さい」



気になる事を聞く暇もなく松本さんはいなくなってしまった。


私の胸にはモヤモヤが広がっていく。


期間って何?


恋愛するのに何でそんなのがあるの?


いくら考えても分かるわけもなく、私は玲の撮影をただ見つめた。


玲を見ながらときめきながらも、一度かかった靄は中々晴れてはくれなかった。