お嬢様はじめました。

会場に着くと既に人で賑わっていた。


もう心臓がヤバイ。


バクバクいってる。



「うわっ__っ!?」



いきなり華に腕を組まれてビックリした。



「大丈夫だよ。 楽しむことだけを考えよう? ね?」

「うん、そうだね」

「そーそー、たかが学校行事、緊張するだけ勿体ねぇよ。 それにお前が踊れば俺は楽しめるしな」

「……それどういう意味!?」

「そんままの意味。 あはははっ!」

「ムカつく!!」



バカ笑いする樹希の腕をぶん殴った。


けど笑うのを止めない樹希。


つられて私まで笑ってしまった。



「ありがと」

「何がだよ?」

「別に」

「早く中に入ろうっ!」



樹希のお陰で少し緊張がほぐれた。


そして手をとってくれている華の存在に安心した。


今後はこういう事が増えるんだろうな。


どんどん慣れていかなきゃいけないんだよね。


お婆ちゃん、私大丈夫かな?


大丈夫…だよね?


何故か少しだけ、本当に少しだけ怖くなった。