グランドに行くと入部生が固まっていた。


「じゃあそろそろ始めるか!」


ギリギリセーフ……
間に合った。


「入部希望してくれてありがとなッ!!!
サッカー部は1番厳しいがみんな頑張ってくれよ!」


爽やか笑顔の部長がそう言った。


「今日はたいして内容は考えてなかったから…悪いが話して終わりにさせてもらう!」


えぇぇー……!!??


久々にでかい所で出来ると思ったのに…


「次からは超ハードな練習メニューを考えてくるからな!」


超ハード……(汗)


「逃げんなよ!(笑)
じゃあ気をつけて帰れよ!」


初部活はこんな形で終わった…

はぁ−………。


まぁ〜…いっか!
有希と帰れるし〜♪


「あっ!!」


先輩に話しかけられてるし…
ちょっとここも危ないかもな…(汗)


「先輩…すみません
これから帰るんで……

有希、行こう?」


「へッ……王子様きどりか?」


はぁ?
うざいんだけど……


「違います…」

「まっ、別にいいけどね!
有希ちゃん〜じゃあね♪」

う…ざ………い!!!!
あの野郎…(怒)


「愁斗?」

「あっ…ごめん……
帰ろうか?」


有希はコクリと頷いて俺の手を握った。




不安なんだな……


怖かったんだな………




ごめん………。