でも………


少し思うことがあった…。



あたしはこんなに愁斗に頼っていいのかと…


愁斗はあたしを大事にしてくれてる…

あたしも誰よりも愁斗が大事…


でも………


お互いもう16才になるから…


周りの人が言うように…
離れた方がいいのかな…?

「…………はぁ−…。」


わからない…。


「ん?有希…?
どうかしたの?」


あっ!
ため息ついちゃった…
また心配かけちゃったよ…

「うぅん!
なんでもないよ!」

「苦しかった?」


愁斗はそう言って、困った顔をしてあたしから離れた…




−ズキッ−



離れないで……



そう思うあたしがいるから…
悩んでも離れられない。


悩んだって…
今のあたしには意味がない。



あたしは離れた愁斗に抱きついた。



「…有希?」