「もうやめましょ…」


「はぁ?逃げんのかよッ!!」




「そんなんじゃないわよ!
あんたの為に……
愁斗の為に言ってんの!!!」



とうとうお母さんまでキレちゃったよ…(涙)



どうすればいいの……????




「俺の為に隠してんならもういいから話せよッッ!!!」


愁斗……やめようよ…




「愁斗…」



うるさかった部屋がお父さんの低い声で静かになった…。




「なんだよ…」







「自分のことしか考えてねぇーやつには言わねぇー…

俺はもう寝る」



「はぁ!!??待てよ!」



愁斗がお父さんの腕を掴もうとした時―……












「ママ―………」









横から聞こえたのは沙羅の眠そうな声だった…



救われた……





お父さんはさっさと2階の自分の部屋に行っちゃって愁斗も仕方なく部屋に戻った。








「怖かった……」



「有希…ごめんね…」




申し訳なさそうな顔をしたお母さんがいた…。



「大丈夫だよ…」

「ホントにごめんね…」




なんでそんなに謝るの??






「じゃあ…おやすみ…」

「おやすみなさい…」





悲しいオーラを漂わせながらお母さんも部屋に入った。






………大丈夫かな…



家の家族……………