「雫!!!」
後ろから黄色のように明るい声が聞こえてきた
雫「真美!あ、音羽!!」
そこには真美と音羽がいた
二人とも人を寄せ付けるみんなの人気者
音羽とは中学からの友達だった
真美「今帰り?あれ!ざきさん!」
私の中学からのあだ名がざきさん。
だから音羽の周りの子にはそう呼ばれるようになった
「あ、おつかれ!真美の声ってすぐわかったよ(笑) 音羽がこっちなの珍しいね」
音羽「もう遅いから、自転車おいてきた!!
今日は蒼くんもいたし!」
私はそのときやっと1人の男の子の存在に気づいた
見たことないな。
1年が経とうとするいまでも高校となれば人数も多く見たことない人もまだいるわけなのだ。
蒼「 …」
気まづそうに下を向いている
「そっかそっか!なら路面一緒に帰ろ!」
触れない方が彼のためだね。
女の子苦手なのかな。
音羽「うん!そのつもり!」
そこから私たちはそれぞれの停留所まで一緒に歩いた
真美と雫はバスで私と音羽と蒼くんと呼ばれる彼は路面電車だった
「じゃ、雫、真美!またね!!」
雫「ばいばい!」
真美「ばいばい!蒼くんもばいばい!」
蒼「うん、ばいばい。」
初めて彼の声を聞いた
思ってたより高くてでも男の人の声
灰色の空からいつのまにか真っ暗な空に染まったころ
音羽と彼と三人で路面電車に乗った
