「…もう真冬だね~」




高校1年生の1月
灰色の空の下、コートとマフラーに身を包んでいつもの帰り道
同じクラスで同じ部活の松本雫と帰っている




雫「だってもう1月よ?時間がたつのって早いよね。最近入学したかんじじゃない??」



新しい制服に身を包んで胸を高鳴らせた入学式からもう1年がたとうとしていた



あっという間だったな~
もう1月か
あれから半年…





「うん、ほんとそう。でも結局二人とも彼氏できなかった(笑)」



雫「でも雅、先輩のこと好きじゃん。どうなの?最近」



私は同じ部活の先輩に恋をしていたんだ。



「でもなんか最近よくわかんなくて」



好きだったのほうが近いかもしれない。
そうおもった
かっこよくて優しくて憧れていたのは確かだ