「お前、普通わかるだろ」
昇降口で君に待っていてもらっていたことを佐藤に話すと、この言葉が返ってきた。
やっぱり、普通気づくべきなのか。
「だってお前、学校に先生とお前だけしか残っていない中、スミレちゃんは誰を待っているんだよ」
「いや、先生とか…」
俺がそう言うと大きなため息をつく佐藤。
目を抑えてひどくあきれていた。
「この学校にイケメンで若い先生がいるか?ただでさえ中年のはげたじじいしかいないのによ」
そういう人がタイプって人もいるだろう
そう言いたかったけど、その可能性は低いのでいうのをやめる。
そうか、俺はただのバカだったんだ。
いや、自分が傷つくのを怖がっていたんだ。
もし違ったらそんな考えばかりで君が待つところへ行けなかった。
もし振られたら、そればかりで君に会いに行かなかった。
ちゃんと話す機会はあったのに。
俺はバカで臆病者。
でも絶対今日は君を迎えに行くよ。

