「おはよう、スミレちゃん」 君の声をしっかりと聞いた。 私の名前を呼ぶ声。 うそだ。 うそだ。 キラキラ光りだす視界。 高鳴り出す胸。 今言ったよね、おはようって。 たったそれだけのことが、うれしくて。 単純な私は単純なことに喜ぶんだ。