現在時刻、午後6時30分。





君は動き出す。





ゆっくりと足を動かして、校門を抜けていく。





そんな君の姿を、胸が苦しくなりながら教室の窓から見つめていた。





一体、誰を待っているんだ。




君は、いつも苦しそうな表情で校門を抜ける。






俺がもしそんな君の隣にいけば、笑わせてやれる。




変な冗談を抜かして、君を笑わせられる。




君には一番笑顔が似合うから。





スミレちゃん、君は俺を追いかけてくれないんですか?