「ご、ごめんなさい…!
い、痛かった!?」
「……んなこと、どうでもいい」
「そういうわけには…!」
「お前こそ体調悪いんだろ?
大人しくしとけよ」
部屋を出る様子だったけど、
結構フラフラしてて、危なっかしい。
「さっさと寝れば?
何が必要?
持ってきてやる」
「え…と…、
喉が渇いたからお水を…」
「水、あとは?」
「タオル…」
「どこ」
「洗面所にある棚の一番下…ピンク色のやつ…」
「わかった。
それだけでいい?」
「うん……」
小さくうなずいた岩堀は、すごく不思議そうな顔をしていたけど、
それを無視して、俺は言われたものを取りに一階におりた。
……さっきの俺、変だったかな?



