亜里菜先輩が席をとってると言うので、健太に説明して、俺は亜里菜先輩の隣で頼んだラーメンを食べることに。
「で、直球で聞くけど、
なんで由佳菜にキスしたの?」
「ぶっ!!!」
口に含んだラーメンが、見事に器に戻っていく。
亜里菜先輩はきったな!!と言いながら俺を睨んだ。
「な、なんで!!」
「聞いたから。由佳菜から。
こんなことあたしに相談するなんて、由佳菜の中で相当深刻な問題だと思うのね」
「……」
言ったのかよ…くそっ。一番めんどくさそうな人に…。
「由佳菜のこと、嫌いって言ったらしいじゃん。
どういうつもり?」
「……なにがですか」
「嫌いなのに、なんでキスなんてしたの?」
そんなこと……俺が聞きたい。
なんで、キスしたのか、なんて。
理性が働いてくれなかった、としか…。



