「じゃあ、もし会えたら、また帰りに」 「うん」 須藤さんが電車をおり、笑いながら手を振る。 ドアが閉まって発車して、ふぅ、と息をはいた。 …須藤さんといるのが、苦痛なわけではない。 だけど…どうしたって岩堀が気になって仕方ない。 体調…悪いんだっけ。 謝るタイミング、逃したかな。