* * *




「うぅ…」



「もう。由佳菜ったら。
あれくらいで鼻血出すなんて。
しかも体調崩すなんて」



「ごべんね…おねぇぢゃん」



「汚ったない声出さないの」




昨日、気絶してしまったせいでリビングのソファーで寝てしまっていた。



逆上せかけていたのもあってか、湯冷めしてしまったようで、明らかに体調が悪い。



鼻にティッシュ詰めてるせいもあるけど、お姉ちゃんの言う通りとても声が汚い。喉が痛い。



風邪をひいてしまったかもしれない…。




「今日は学校休みな?
こうなっちゃった原因の翔真くんには
あたしからガツンと言ってあげるから」



「え゛!!
いいよ!やめで!!」



「なんで?」



「話じたごどバレたらぎらわれぢゃう」



「あんたマジで声汚すぎるわ」




呆れたお姉ちゃんが、私の口の中に喉飴を放り込んだ。




「おとなしくしてな」