ただのイタズラみたいに、 俺も健太みたいに岩堀の頰に触れて、撫でたら、 岩堀が、赤くなってくれるかなって思って、それだけを期待してた。 嫌いな相手である俺にも、頰を染めてくれるのかって。 岩堀は、真っ赤になってた。 俺が撫でると、色白の岩堀の頰が紅潮していく。 それがたまらなく愛しくなって…。 「赤い」、なんて、余裕ぶって呟いたのに、 いつのまにか、俺の理性どっかいった。