「もし今日見つけたら、教えるね!」



「うん、教えてね」




ニコッと笑って言うと、ちょうどチャイムが鳴って席についた。



……そっか



美紀ちゃんに好きな人かぁ…。



上手くいくといいなぁ。













そんなことを考えていたら、あっという間に放課後。




「由佳菜ちゃん、帰ろ!」



「うん」




美紀ちゃんと一緒に校舎を出て、駅に向かう。



たまにって言ってたから今日いるかわからないけど、会えるといいなぁと、美紀ちゃんが呟いていた。



…そういう美紀ちゃんの顔は、ほんのり赤い。



恋する乙女って感じ。かわいい。