清水くんの言葉を聞いて、美紀ちゃんがはぁ、と息をはいた。




「ほんと2人似てるよね。
『ありがとう』って言って、ってお願いしてるのに」




清水くんも『ごめん』って言ったことに、美紀ちゃんが唇を尖らせる。



う…ごめんね、美紀ちゃん…。



私も清水くんも、美紀ちゃんには罪悪感のようなものがあって…



つい、ごめんって先に出てしまう…。



黙ってしまうと、美紀ちゃんがふぅ、と息を吐いた。




「ごめんって言うのは、私の方だから。
ずっと邪魔してて、ごめんなさい」



「いや…邪魔だなんて」



「ううん。邪魔してたのは事実。
それと、たぶん健太くんも」



「……あーー!日笠くん!」




美紀ちゃんが出した名前で、思い出した。



そうだ、私、



日笠くんに、返事してない…!!