でも、 嫌いだって言われたし、 日笠くんとどんな話をしたかとか、きっと興味ないはず。 「……別に、なにも…」 「……あっそ」 そっけない言葉とともに、 パッと清水くんの手が離れた。 そしてそのまま、何事もなかったように駅から出ていった。 ……なんだったの? 突然呼び止めて……特に用もないんじゃん。 変なの…。 ていうか、清水くんって 降りる駅同じだったんだ…。 中学一緒だったから、不思議じゃないよね。