呼吸を整えてからもう一回言おうと、ふー…と落ち着くように息をはいたら。
繋がれた手を離され、
次の瞬間には、
ぎゅっと清水くんの腕に包まれていた。
「し、し、清水、くん…!!」
「どもりすぎだろ。
……それに、心臓の音もすごい」
「お、落ち着かせようと思ったのに…!」
清水くんに抱きしめられている状態で…落ち着けるはずがなかった。
「……ほんとに、好きなのかよ」
「……え?」
「俺のこと……好きなのかよ」
信じられない、というように、ぎゅうっと抱きしめる力が強くなる。
校門を通りすぎる生徒たちからじろじろ見られていたけど、そんなこと気にしてる余裕なんてなかった。
目の前にいる清水くんのことで、いっぱいだったから。



