玄関を出て校門までの距離をドキドキしながら歩いていると。
「あ。
由佳菜ちゃん」
途中で何かに気付いた様子の美紀ちゃんが、「忘れ物したから先に行ってて!」と校舎に戻っていった。
え〜〜美紀ちゃん…!!
不審者はすぐ目の前に…!!
一人で通るのか…と不安になっていたら、
ぽん、と肩を叩かれて、ビクッと体が反応した。
「ひっ…!!ふ、不審者…!!」
「……誰が不審者だよ」
「……へ…?」
その人は、前髪で目元が隠れてて、はっきり顔が見えなかったけど
その声と、見覚えのあるジャージを履いていることで、気付いた。
「……し、みずくん…?」



