「ありがとう、叶都くん。
フラれたくらいで、こんなに泣いちゃってごめん…。
もう大丈夫」
「本当に、大丈夫?」
「うん」
「じゃあ、屋台に戻ろう」
叶都くんが私の頭をポンポンと撫でた後、二人で屋台に戻る。
花火が始まったおかげで、お客さんは少なくなっていた。
「おかえり。
由佳菜ちゃん、大丈夫かい?」
「あっ…心配かけてごめんなさい…!
大丈夫です…!
サボっちゃったので、今からお手伝い頑張ります…!」
「いいよいいよ。
最初に手伝ってくれただけでも十分助かったし」
叶都くんのお父さんは
叶都くんと一緒で、とっても優しい。
このお父さんに叶都くんありって感じ。



