叶都くんには、大事な彼女がいる。 今日だって本当は、彼女といたかったはずだ。 でも、私のことを気にかけてもらって、 私に手伝いを押し付けないように一緒にいてくれてる。 ……とはいえ、私が叶都くんに手伝いを押し付けちゃった気がするんだけど…。 優しさのあまり、自分のことを犠牲にしないでほしい。 「……大丈夫だから」 「うん、わかった。 でももう、あんま泣かないで。 心配になるから」 そうだ。 叶都くんに心配かけないように、しっかりしなきゃ…。