健太には、電車で須藤さんを見てたって嘘ついてたし、 俺が本当に須藤さんを好きな時期があったって思ってるんだろうけど… ずっと、岩堀を見てたから。 「……絶対に岩堀は俺が見つける」 『……翔真…。 ……もう、わかったよ。 由佳菜ちゃんはお前に任せる』 「ありがとう、健太」 そこで電話を切ろうとしたら。 『……お前がそんな前から由佳菜ちゃん好きだったなんて、 俺もう、勝ち目ないじゃん』 「は?なんて…」 最後に健太が何か喋ってたみたいだけど、 それは聞き取れず、電話が切れた。