「あの、ほんとに気にしなくても…!」
「落ち込んでる時に、汚れたままじゃ余計に落ち込んじゃいますよ」
「……」
「それに、この汚れはうちの悠里くんがつけたもの。
放っておけません」
「うちのって…母ちゃんかよ」
『うちのっていうのはまぁ間違ってないけど』と彼女さんの頭をぽんぽんと撫でるお兄さんと、
なんでもないフリをして私の服を拭きながら、顔を真っ赤にしている彼女さん。
……なんか、かわいいカップルだな…。
「お2人は、お互いのこと、
大好きなんですねぇ…」
私が小さく呟いたら。
「まだ付き合ってすぐなんすけど」
「でも確かに
大好きです…!」
お兄さんは照れたように視線をそらし、
彼女さんは真っ赤な顔でそう言った。



