きっとそういうことだ。
本当に私に会いたかったんじゃないかって、自惚れちゃダメ。
「……Tシャツ濡れてる」
「あ…!えと、
知り合いのお店、ヨーヨー釣りの屋台で!
さっき風船割っちゃって濡れちゃって…」
「……お腹、透けてる」
「ご、ごめん…乾かしに行こうと思って…!」
見苦しいものを見せてしまった…
パタパタとTシャツを揺らしていると。
「あ!日笠くんいたよ!
翔真くーん!」
少し離れたところから、浴衣姿の美紀ちゃんと日笠くんがこちらに手を振っていた。
……美紀ちゃんと日笠くんも一緒だったんだ…。
お祭りに誘われた時、2人のこと言ってなかったから、
私と清水くんの2人だと思ってた…。
よかった、そんなこと口にしなくて…。
清水くんに、ひかれるとこだった。