「岩堀」
「…えっ?」
「……来月の花火大会、
俺と…一緒に行かないか?」
清水くんにそう言われて、一瞬戸惑った。
清水くんに誘われるのは、とっても嬉しい。
でも、その日は…
「ごめん…
毎年、知り合いが花火大会の会場でお店出してて…
お手伝いに行かないといけなくて…」
「……あー…
そうなんだ…」
「ごめんね…」
「いいよ、仕方ないし。
一応、会場にはいるんだろ?
……会いに行く」
「…っ!」
ほんとに、清水くんどうしちゃったんだろう…!?
やばい。今、顔赤い。
心臓がキュンキュンして止まらない。