しばらくしたら、美紀ちゃんが降りる駅に着いた。
でも、美紀ちゃんは清水くんとの会話に夢中になっていて、降りようとしない。
早くしないと扉が閉まっちゃう、と思って美紀ちゃんに声をかけた。
「美紀ちゃん、駅着いたよ」
そう声をかけたとき、清水くんもそれに気付いて。
「あ、ほんとだ。
早くしないと扉閉まるよ」
清水くんが優しく声をかけるも、美紀ちゃんが動く様子はない。
そうしてるうちに、扉が閉まって
美紀ちゃんがあーあ…と声をもらした。
……なんで?
声かけたのに、なんで動こうとしなかったの…?
「次の駅で降りて、反対方向の電車乗って帰れば大丈夫」
ただ降りるのが遅れたと思ってる清水くんは、励ますように美紀ちゃんにそう言った。
それを聞いた美紀ちゃんが、清水くんをじっと見つめる。
「……じゃあ、翔真くんも一緒にいて?」
「え?」



