私に目を向けることなく、スタスタと先に歩いてあっという間に改札を抜けていく清水くん。
……なんだか、少し冷たいような…?
気のせいか、と思いながら清水くんのあとを追いかけるも、
清水くんはまったく、私の方を向くことはなかった。
……やっぱり、髪やってる暇があったらもっと早く来いって思ってるのかな…?
せっかく、嫌いじゃないって言ってくれたのに
また……嫌われちゃう。
「清水くん…
遅刻して…ごめんなさい…」
清水くんの後ろから呟くように言うと、清水くんがようやく、私の方を向いてくれた。
「別に気にしてない」
「でも、怒ってる…」
「怒ってねーし。
つか、お前『ごめん』ばっかりでうざい」
また「ごめん」と言いそうになって、口をおさえて顔をうつむかせる。
……うざい、だって。



