君が泣いているのに
僕は君の涙を
拭う事は出来なかった



君の涙は零れるばかりで
僕はその涙を見るばかり


言葉が出なかったんだ
君にかける言葉が
見つからなかったんだ
だから君は泣いていた


泣くのは悪いことじゃない
泣きたいときは泣けばいい

ただ僕は拭えない
それは僕が弱く幼いから

君は僕が涙を拭ったら
すぐに笑えたかな

君は僕が支えれたら
すぐに笑えたかな



君の涙の訳を知らなかった
ぼくは何も知らなかった


僕は零れる光の雫を
見つめるばかりで
それが綺麗とすらも思えたんだ


でも今 無性に涙で一杯の君を
抱きしめたいと思うんだ
僕の腕の中で泣いている君に
そっと口付けを


君は腕の中で言ったんだ
涙を流しながら言ったんだ



悲しくても辛くても
絶望しかなくなっても
あなたさえいてくれれば
それだけでいいんだよ

そう言ったから


僕は君に笑いかけれた
だから僕は言ったんだ


君の涙は拭うのも
勿体無いほど世界で一番
綺麗な涙をしてる
でも君が泣いたら僕は悲しい
だから君が泣いたら
僕の腕の中で
笑ってくれるようになったら
僕は幸せだよ


そう言ったら君はまた
涙を零したんだ
これは嬉し泣きだよ

そう言う君の涙は美しく
僕まで泣きそうになったよ

嬉し涙はこんなにも
僕の心を幸せにさせるんだね