お腹が。お腹が。痛い。

「顔色悪いけど大丈夫?」

「え、あ、うん。大丈夫。ありがとう。」

正直大丈夫ではない。
だけどここでトイレに行くのも恥ずかし
我慢するしかないよなー。

「絶対大丈夫じゃないでしょ。
先生呼ぶ?」

あー。もー。お節介だよ。

「ほんと大丈夫だよ。ありがとね。」

声をかけえくれた人の方を見ると

「え?かなちゃん?」

頭に?がたくさん浮かぶ。

「久しぶり!!桃花!」

「どうして?!
どうしてかなちゃんが?!」

「小学6年生の時から会ってないから
3年ぶりだね!
お父さんの仕事でこっちに戻ってきたん
だ!」

「そーなんだ!」

「うん!私は座った時から桃花の事分かっ
てたけど桃花全然気づいてくれなくて
ショックだったよー。」

「そーなんだ!本当ごめんね。
お腹痛くて。
けどかなちゃんと喋ってたら治った!」

「そーなんだ!良かった!
これからも宜しくね!」

「うん!宜しくね!」


「おいっ!そこ!うるさいぞ!」

体育会系の
怖そうな先生に注意されてしまった。






「それでは教室に移動してください」

司会の先生の声に従って
みんな移動しだした。