『愛衣瑠ちゃん、助けてくださいっ!』

アタシは黒澤 愛衣瑠。

ただいま、姫乃ちゃんに救出依頼を出されちゃったみたいで。

「え、どぉしたの?いきなり。」

『私、明日先輩と出掛ける事になって・・・』

あー、少女漫画で見るヤツじゃん。

「服ぅ?」

『服・・・はなんとかなったんだけど・・・髪型とメイク・・・が・・。』

「髪型とメイクねぇ・・・」

『私って・・・メイクした方が良い・・・かな・・・・・。』

「姫乃ちゃんわぁー・・・しない方が可愛いと思うけどぉ?」

姫乃ちゃんはメイクをつけない方が絶対可愛いっ!

髪型・・・・・かぁー。

『私、何でもするから・・・アドバイスをっ!』

姫乃ちゃんわ・・・清楚的なイメージで・・・優しい雰囲気・・・。

「分かったわぁー!今から写メ送るから試してみてよ!」

『ありがとう!』

さて、姫乃ちゃんのイメージにあうのわ・・・これかな。

「写メ送信・・・っとぉ!」

ああ・・・姫乃ちゃんも彼氏さんかぁ・・・・・。

成長したんだぁ・・・ってさ、思う。

「愛衣瑠、今いるか?」

琴千クンが来たんだなぁ・・・ふふっ。

「はぁい、入って下さぁい!」

「?・・・・・どうしたんだ?その雑誌。」

あ、部屋散らかってたかぁ・・・・・。

「姫乃ちゃんから救出依頼されたからぁ・・・手伝ってあげただけよぉ!」

「救出依頼って・・・・・何なんだよ・・・・・。」

「姫乃ちゃん、明日彼氏さんとデートだって。デ・ェ・ト!」

固まってしまった琴千クン。

「・・・・・あー、以外なリアクションだなぁ・・・・・。」

私は琴千クンの顔を突っついていた。