「甘崎さん・・・よく私達の事を喋ってくれていたの・・?」

真彩ちゃんが言いました。

確かに私は先輩に喋っていたのかも知れません。

「ごめんなさい・・・嫌だった?」

勝手に自分の名前を会話に出されたら真彩ちゃんは嫌がっちゃうかな。

「いいえ・・・嬉しいわ。」

笑いながら真彩ちゃんは私に抱きついてきました。

「・・・ありがとう。」

真彩ちゃん・・・ありがとう。

あ・・・もう時間だ・・・。

「私もう帰らないと・・・・。」

「アイルも帰るぅー!」

「空気を読め。愛衣瑠。」

琴千が私達に合図してくれました。

「行きましょう、先輩!」

笑顔で私は先輩の手をにぎって走りました。