目の前にいる狼男くんが驚く。
「………まじかよ。だから変な匂いがしたんだ…。なんで人間なんかがここにいるわけ?」
「私も知らないわよ!気づいたらこんな森の中にいたのよ…。帰り道もわからないし……。」
「んー…じゃあ、僕が手伝ってやるよ」
「え、いいの?」
「ま、人間に会えるなんてラッキーだしな。それなりの報酬は後からちゃーんと貰うしね…ふふ」
狼男くんが微笑む。
「それなりの報酬…?い、命とか…?」
「ぶはっ、お姉さん馬鹿なの?」
そう言って狼男くんは爆笑する。
「そんなものいらないし、興味ない。もーっと欲しいものがあるんだ。」
彼は私の耳元で、そう囁いた。

