大切なあなたと記憶。

「違う…違うんです。
私も分からないんです、でも、涙がなぜか止まらないんです」

私の目からは止まることを知らないんじゃないかと思うほど、涙がで続けている。

「なぁ、やっぱり今でもいいかな?」

彼に尋ねられた事の意味が分からなくて涙を拭きながら彼の方を見た。

「これ、開けて見て」

そう言って渡されたのは小さな箱。

私、これに見覚えある。

気がする。