【短編】グラさん観察





「あぁ、これから家に帰る所。誰か待ってんなら、約束の時間まで家で待っててもいいんだぜ?」


こんがり焼けた肌のせいで際立つ白い歯がキラン!!と光った。



……えっ。


陵さんの家に!?



「ハハハ!!何考えちゃってるのかなぁ。美佐ちゃんは……」


意地悪そうな声に、顔に熱が昇っていくのがわかる。


何って、あーんな事やこーんな事……。



……って、そんな事するわけないわ!!



「まぁ、いいよ。着いてきな」


「は、はいっ!!」




その時、陵さんは意味深な笑みを浮かべていたのを、私は知るよしもなかった……。