お相手は、名前も年も知らないサーファーさん。



海の家に来た日、ふと目に入ったのがその人だった。


こんがりと焼けた肌、白い歯、そして何より黒く光るサングラス。



波の上を、軽々と乗りこなす姿に心惹かれてしまったんだ。







私はその人に、グラさん……、という名前を付けた。(勝手に……)