そして、漂ってきた甘ったるい香水の香り。
その香りはまさしくチャラ男のものだった。
「やめてってば!!ほんと警察呼ぶよ!!」
「うっせー、黙れよ」
私を引っ張って行くチャラ男。
行く先にはラブホ。
背中を冷や汗が滝のように流れた。
美佐、絶対絶命のピンチ。
このままじゃ、マジでこのチャラ男にヤられる。
助けを求めようと思っても恐怖で声が出ない………。
肝心なときに……あたしのバカ!!
この際、誰でもいいから助けて!!
お母さぁーん!!
お父さぁーん!!
お姉ちゃーん!!
真紀ぃー!!
グラさぁ―――――んっ!!


