無感情天使と殺戮の悪魔

カナトサイド

「んふふふ・・・♪」

何だよコイツ
さっきからニヤニヤしやがって

「・・・ッチ」

まぁ無表情で居られるよりはマシか

「・・・?何で舌打ちしたの?」

「なんでもねぇ」

「そう、分かった」

カツ、カツ、カツと
なんにも考えずに歩いていたら
手術室についた

「・・・」

「おい、何で立ち止まるんだよ」

俺がそう聞くとユウは

「怖い・・・」

と顔をしかめて言った

「死ぬのは怖くないのにこう言うのは怖いのか」

「うん・・・怖い」

「しかたねぇな
 ほら、そこどけ」

「分かった」

俺は、ユウの代わりに
最初に手術室に入った

「手術室にテレビ?
 ふざけてんのかこの病院」