「じゃあどうしたら殺してくれるの?」

ん~・・・
こいつを利用したいしな~

「じゃあ脱出を手伝って
 なおかつ俺が無事だったら殺してやる」

「・・・本当?」

「あぁ、俺は嘘が嫌いだからな」

「分かった・・・
 がんばる」

俺が嘘が嫌いなのは事実だ
それと・・・裏切りも嫌いだ

「あ、それと」

「・・・??」

「そのつまらない顔もどうにかしろ」

「・・・できるだけ努力する」

人形みたいなコイツと話してると
なんか苛々する・・・

「名前・・・」

「あ?」

「名前は?」

「カナト・ストゥルー
 そっちは?」

少女は一目で分かる作り笑いで

「ユウナ・フォレスト・・・」

と言う

「ユウナ・・・
 長いからユウっでいいな」

「うん、それよりどうだった?」

「ん?なにが」

「笑顔・・・」

「あぁ、アレな
 下手くそ。8点」

さっきのはお世辞にも可愛いとかの
感想は出てこなかった