『そんなことないよ』 即座に首を振り否定するが奏くんは更に続ける 「逃げたりなんかしたら、コウはどうなるんでしょうか。ね? 僕と一緒にいたほうが、み~んな、安全なんですよ」 ・・・わかってる。 何回も何回もさっきから繰り返し聴いているよ それを実際に目の前でされたのだから、信じるしかない 『逃げたりなんてしないよ』 怖いし、もちろん逃げたい でもコウくんを置いて逃げるなんてできない 自分だけ助かろうなんて、そんな。 おこがましいにもほどがある 父もそんな子は要らないと思うはず