私の頬にキスをした





『!!!!???』





私はファーストキス云々になんの執着もないが、あまりにも唐突すぎて、思考回路がフリーズしてしまいそうになる






「そんな表情もいいですね」





『なっ!?奏くん!?!?』





やっとのことで発された言葉は、奏くんの気に止まることはない






「もう、真っ赤ですよ。可愛い」






どこぞの熱いカップルにも負けないような甘ったるい言葉を吐き






奏くんは帰って行った





林檎のような私を残して。