拒否は受け入れてもらえず、口の中に押し込まれる





『むぐうっ!?』




「結莉食べないなら、あたしたち二人だけで全部食べちゃうよ?」




『え、冗談じゃない!』



天愛は有言実行がモットー






嘘は基本的に吐かない




「結莉ちゃん、食べていい?」




コウくんもこんなことを言いだしてしまって、もう後には引けない




『だめだよ!ふたりはふたりの食べてよ』



そう言いながらお弁当箱を自分の方に寄せると



コウくんと天愛はお互いに手元を見た




手の中にはコンビニのパン。



「え~結莉、なんでくれないの?あたしたち、パンなんだよ」




うん、見たらわかるよ



天愛も自分で作ればいいのに



私のお弁当盗るんじゃなくて