声で、レンくんだ、とわかった
・・・レンくん、その細腕のどこにこんな力があるのか、はなはだ疑問だよ
引きはがされたシオン様は、少しいらだたしげに私の後ろにいるレンくんを睨んだ
「ユーリ、なにかわかったことはありましたか?」
その痛い視線を無視して、レンくんは天使のように笑った
『あの、歴史については、ある程度だけ』
文化については、まだで・・・。
そういうと、レンくんは私をようやく下ろしてくれた
「そうですか。それはよかったです。
つかいたいときにはまたいってくださいね
あ、シオン、きゃくまは、ぜんかいとおなじへやです
かってにいってつかってください」
あまりにも、投げやりな言葉
シオン様は、お客様なのに、そんな態度でいいの・・・?
向けているのは同じ笑顔のはずなのに、どうしてこうも違うのかな
「ユーリは、ぼくとおなじへやですからね」
・・・どうして?
かける言葉が見つからない私の言葉を代弁するかのように、シオン様は、大声を出した
「おい!それはないだろ!?」
「どうしてですか?」
「どうして、って・・・二人で寝るなんて、だめだろ!!!」
「いいじゃないですか、それともなんですか?
シオンは、なにかしんぱいなことがあるんですか?」
「大ありだろ!!!!!」
テンポの速すぎる会話に、ついていけずに黙りこむ
すると、会話の矛先が、次第に私に向いてきた
「ユーリは、ぼくといっしょにねたいですよね??」
「いや、一人部屋であるべきだ!!」

