溢れだす赤 その赤は、奏くんの手を伝い、やがて私の手についた 人の皮膚を、切る感触 そのあまりのおぞましさに、息を忘れた 「ああ・・・いいですね。結莉先輩がつけた、傷。」 うっとりしながら言う奏くんは本当に幸せそうで その表情も、私の中の恐怖を増幅させ、混沌とした感情が、 さらにわけのわからないものになった