「そんな顔も可愛いですよ。
・・・でも。少し傷ついちゃいました」
奏くんはそう言いながら、私の顔を覗き込むようにして見ていた
…いったい、今度は何を言うの?
心中を言いあてられ、あまりいい気はしない
さらに、
「もしかして、怒ったんですか?」
なんて嬉しそうに言われるものだから、尚更。
さっきの奏くんの言葉・・・
父が、死んだ、いや、殺された、というもので混乱していたというのに、怒りという新たな感情が混ざり
なんとも形容しがたい、感情が生まれていた
「怒らせてしまったのなら、いい方法があります」
奏くんはそう言って、自分の鞄からカッターナイフを取り出した

