廉太もあたしも19歳。
お母さんが、あたしのことが心配だからって少し近いところのマンションの部屋をとった。
ちゃんと入籍もした。
1年も廉太と一緒に住んでいる。
そしていよいよ今日は結婚式。
「みぃちゃん、可愛いわよ」
「ホント?ありがとうお母さん」
純白のウェディングドレスに身を包んでくるりと回転してみる。
ちゃんとお化粧もして。
別人みたいなあたし。自分でもすごく驚いた。
「美咲。綺麗だよ」
「わわっ!!廉太っ!!かっこいい!」
「うっ、うるせーな」
少し照れる廉太。
タキシード姿。かっこいいよ。
「・・・・・・誓いのキスを」
まるでマンガの中にいるようだ。
すっごく幸せ。
廉太は優しくあたしにキスをした。
「みぃちゃんおめでとー!」
「廉太!よかったな!」
「みぃちゃーん!幸せになれよー!」
連絡が取れた高校のときの同じクラスの子を招いた。
みんな祝福してくれた。
もちろん、優ちゃんも。でもなぜか号泣。
「みぃちゃんっ!!よかったねぇっ!!」
「う、うんっ。優ちゃん泣かないでよ!!」
泣きじゃくる優ちゃんを慰めてから、みんなで写真を撮った。
幸せの1枚。
でも、そんな幸せは長くは続かなかった。