いつも側に

振り回されたナイフは私の体の至るところに切り傷を作っていった。



男の動きは大きく、ナイフは近くにあったクローゼットにぶつかり、ベッドの下へと弾き返された。



私は出血による貧血の悪化でめまいが起き、目を閉じた。



そんな私をみて、男は私が死んだのかと思ったのか、慌てたように部屋から出て行った。




『…ふぅ……』




めまいが治まり、部屋を見渡すとオトコが閉め忘れたのかドアが開いていた。



しばらくしたら男たちが来るかもしれない。



私は急いでドアから出て、階段を目指した。




1つ階段を見つけ駆け下りていると、遠くから私が逃げ出したと騒ぐ男たちの声が聞こえてきた。



階段を2階分降りたところで窓から外を見ると案外地面が近かったので飛び降りる。



地面には芝生が生えており、飛び降りた衝撃はほとんどなかった。