いつも側に

服を全て脱ぎ、脱衣所にある全身鏡で傷の程度を見てみる。


首から上にはアザは出来ておらず、今までの暴力も含めほぼ全身にアザができていた為、肌の白さをより際立たせていた。


『…気持ち悪い』


私は鏡から目をそらし、少し熱めのシャワーを頭から浴びた。



そしていつからか切ることが出来ずに伸ばしっぱなしになって今では足元まである薄茶のまっすぐな髪とアザだらけの体を丁寧に洗った。



浴室から出て、私はいつも通り窓際に座った。




窓を少し開け、夜風に吹かれた。



夏の夜の涼しい風がシャワーで火照った肌に気持ちいい。



『~~♪』




私はいつも通り街並みを眺めながら幼い頃母に教えてもらった歌を口ずさんだ。



毎日のことなんて記憶に残らないけど、母との唯一の思い出だけは忘れたくなかった。