いつも側に

自分の思ったことに柄にもなく動揺し、靴と地面がこすれる音がした。



瞬間、歌声が止み、少女と目が合った。




俺の後ろの街灯に照らされる少女の顔色は心なしか悪く見える。




俺も少女も何も話さず、ただ視線だけを合わせていた。





しばらくして風に吹かれたことで抜け出してきたことを思いだし、



『また来る』



とだけ言ってその場を去った。






なぜあの時『また来る』と言ったのかは俺にも分からなかった。