窓際に座って小さな窓から外を見る少女。


空は晴れ渡り、大きな満月の光が部屋の中まで照らしていた。


月明かりに浮かび上がった少女の顔は、白くきめ細かい肌に大きなたれ目、小さな鼻、小さな唇と、幼女のような幼い顔立ちをしながらも誰もが認める美少女だった。


しかしその少女の瞳には闇だけが渦巻き、表情を変えること無く月明かりに照らされる街並みを眺めていた。